09建築空間——八角亭

建築家の長野宇平治は、総統府建築の4つの角に、中庭に向かって突き出した箱型の構造を設計しました。これは、構造上耐震性と建物の安定性を強化する役割を持っています。また、当時の総督であった明石元二郎が、官員の執務室での喫煙を防止するため、総督府時代にこれらの部屋を「喫煙室」として使われていることから、当時すでに「受動喫煙(二手煙)」の概念が存在していたことが窺えます。

また、八角亭にはゴミ集積のためのダストシュートが設置されており、各階に赤い小窓が備えられていました。ゴミを投入すると1階に集められ処理される仕組みでしたが、時代の変遷とともに現在では使用されていません。

 

  • 建築空間——八角亭(總統府拍攝提供)
  • 建築空間——八角亭(總統府拍攝提供)

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